東京都西部にそびえる御岳山の標高807メートルに位置する東馬場は、武田四天王のひとり馬場美濃守信春の末裔と伝えられる馬場家の邸宅兼宿坊です。天空の神社と謳われる武蔵御嶽神社の神主・御師を代々世襲し、その家系は現在も続いております。
現存の茅葺屋根の建物は、慶応二年に十代目当主が愛する妻のためにその実家と同じ間取りで建てた家で、神社に参詣する講のための書院造風の座敷や内神殿が完備されており、江戸時代の室(むろ)や厠(かわや)もそのまま残っております。幕末期の御師住宅を知る上で建築史上貴重な建物とされ、東京都の有形文化財に指定されております。
現在は宿坊として一般のお客様もご宿泊いただけるほか、日中はお茶処を営んでおります。
※建物は現在も馬場家の住居のため、プライベートスペースへのお立ち入りはご遠慮いただいております。




